研究会前半は、修士論文の進捗・構想発表を岡田が行いました。「戦後の『アリス』翻訳」と題して、終戦直後に出版された楠山正雄訳と吉田健一訳を中心に扱いました。楠山訳は、戦前に出版された3版と比較しその改定の変 遷から楠山の翻訳へのこだわりを分析しました。吉田訳の方では、吉田健一自身が残した翻訳に関するエッセイな どを手掛かりに、「アリス」の翻訳に表れる工夫を見ていきました。
研究会後半はAlice’s Adventures in Wonderland に見られるキャロルのユーモアをとりあげ、日本語訳について話し合いました。参加してくださった皆様の注目するポイントや翻訳への考え方が共有された楽しい意見交換の場となりました。
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