Zoom meetingで、ドリアン助川の小説『あん』(2013年刊行)とその英訳 Sweet Bean Paste(translated by Alison Watts, 2017)の一部を読み、比較検討を行いました。英訳では全体的に英語として読みやすくなるよう工夫されているという感想が共有され、冒頭文やジェスチャー表現など具体的な変更点が指摘されました。また、日本文化についての説明をどの程度入れるべきか、和菓子作りの専門用語が省かれたことによる影響、語りの視点や人物像の違いなど、さまざまな点に議論が広がりました。英語圏以外での評価や、フランス語訳の特徴についても知ることができて興味深かったです。小説で印象的だった描写が映画ではどのように描かれているのか、次回の例会で議論できるのが楽しみです。
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