2024年9月28日に、Zoom Meetingで、「原作読者によるadaptationの受容:ドラマ『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』をケーススタディとして」と題して、『ロード・オブ・ザ・リング』のadaptationについて検討しました(担当:中野)。原作のある作品の映像化においては、映像と原作との差異などのために批判が集まることが多々あり、例えば最近では、Amazon社Prime Videoのドラマ『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』(原作:J.R.R.トールキン『指輪物語』)があり、根強いファンも存在する一方で、主にSNS上などで強い批判・非難が集まっている。しかし、文字や絵で書かれたものをいかにして映像化するべきか、その際にどのような変更・調整なら許されるのかという問題は、容易には答えの出ない問題である。『力の指輪』と、J.R.R. トールキン作品の他のadaptationをケーススタディとして取り上げ、そこから抽象化し、adaptationのあるべき姿について、また原作読者の側での adaptation一般に対する建設的な受け止め方とはどのようなものであるかについて考察した。
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