2022年1月30日、会員の中川が米国アジア研究協会(AAS)年次大会での発表へ向けた中間報告として、「翻訳者としての芥川龍之介:翻訳とCreativityについて」というタイトルで発表を行いました(Zoom開催)。翻訳が本質的にcreativeな営みであるという議論、そして翻訳テクスト分析の方法を紹介したのち、芥川訳「春の心臓」(W. B. Yeats原作)および「クラリモンド 」(Théophile Gautier原作・Lafcadio Hearn英訳)の訳文分析結果を提示しました。発表後の質疑応答では、芥川の創作との関連や、芥川の翻訳がどのように受容されたか、同時代の言語感覚、使用辞書などについての関心が示され、今後の研究への手がかりが得られました。さらに、翻訳とcreativityの論じ方、テクスト分析結果のまとめ方に関して有益な示唆を得ることができ、発表者にとって非常に有意義な機会となりました。今回の発表資料は「ダウンロード」ページから入手可能です。
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